今日も前回の続き。ブルグミュラー25の練習曲(op.100)より。
◆2.アラベスク
- 左手のスタッカーティッシモの奏法。緊張感を持ったpで、しかし指の腹でしっかり打鍵。
- 「ラドミ」のラのみを弾く意識でもよい。
- 「ラドミ」指使いは5・3・1でも、4・3・1でもよい。4・3・1の方が緊張感を持った音が出しやすい。(強いニュアンスは欲しい場合は5・3・1になる)
- 3小節目からの右手メロディー、crescに乗って次へ次へ行く意識。
- しかし、3・4小節目はcrescがかかっていない。乗り過ぎないように我慢。
- 7〜10小節目メロディー、表情記号をちゃんと読む。フレーズをまずは歌って確認し、弾く。
- 12小節冒頭fで切り替え
- 12小節からは4小節1フレーズの意識を持つ。※16小節冒頭にアクセントが付く意味
- 一方で、1小節ごと、スラーで繋がれた2つの音の繋ぎも意識。 ※1つ1つ音を切らない。
- 18〜19小節 dim e rall、20小節目のp (2分形式の曲の第一部への戻り)に向かうrallを。もっとゆるやかに感じてもよい。
- 32小節、休符を短くしない(焦らない)
◆6.前進
- 曲の入り、演奏テンポを意識したブレスから始める(準備)
- 1〜4小節の一切り、テンションがどう推移するか考えて(計算して)演奏を組み立てる
- 4小節目の下降音系から、5小節目のpへの入り、どう楽譜に書かれていないdimをかけるか?
- 6小節目にcrescが書かれていない。2小節目との違いは?
- 9小節目f、そのためのブレス。
- 9小節目からは、小節ごとの強弱でなく、右左各手の2小節を1フレーズとして感じ、そのフレーズの掛け合いを感じる。
- 下降音形、フレーズの収束を感じる。一方で、出だしはアクセントに押し出され、はっきりと。対象さを出す。
- 13小節目、意識的にsubit pというよりは、音がEのオクターブとシンプルになることで、自然と一度落ち着いた感じになるのを利用する。
- 14小節のcrescがかかるまでは、盛り上がりすぎないように我慢。
- 13〜15小節、進むに連れてリズム感が損なわれないように。
- 16小節目、rallをかける解釈はアリ。
- D.C.からのpのためのブレス。
その他
- 指揮者の経験を生かし、一度ピアノ曲を振ってみる。
- その際、身体の使い方とブレスに注目する。ピアノ奏法の時も、基本は同じ。
- 引く前に歌うことも有効。
- 演奏する曲のイメージを明確に持つことから始まる。
次回レッスン
- 2.アラベスクの曲想付け
- 6.進歩の暗譜
参考楽譜
imslp.org ブルグミュラー25の練習曲のページ ※無料で楽譜がDLできます。
レッスン講師
鈴木友恵(とめ)さん @TOMOE_ballady
おまけ
レッスン代用の封筒を頂きました。かわいい (いや、4種類のチョイスから自分でコレを選んだのですが。笑)