三味線は唄に合わせて弾く民謡や、独奏で聴かせる古典曲など、曲によってテンポの感じ方が大きく異なる楽器です。だからこそ自己流でテンポ感を作ってしまうと、実際に唄と合わせたときや人前で弾いたときにズレが目立ちやすくなります。メトロノームを練習に取り入れることで、曲が求めるテンポ感を体に染み込ませながら安定した演奏ができるようになります。
民謡・唄付けとテンポ感
民謡の三味線は唄い手のテンポに合わせて伴奏する「唄付け」の役割を持つことが多く、唄の間や息継ぎに合わせて微妙にテンポが揺れることも珍しくありません。ただしこれは基礎のテンポ感が体に入っている上での揺らぎであって、最初から自己流でテンポを崩して弾いてしまうと唄い手や他の演奏者と合わなくなります。まずはメトロノームで一定のテンポを刻めるようになってから、揺らぎのある演奏に挑戦するのがおすすめです。
遅いテンポから上げていく練習法
- 新しい曲や難しいフレーズは、本来のテンポの半分くらいまで落として、勘所の移動と撥付けが乱れずにできるかを確認する。
- 崩れずに弾けるようになったら、メトロノームの速度を少しずつ(10前後)上げていき、その都度きちんと弾けるかを確認する。
- 速く弾けることよりも、遅いテンポで正確に弾けることを優先する。遅く正確に弾けない動きは、速くしても崩れるだけになりやすい。
裏拍・撥付けを安定させるコツ
三味線のリズムには、拍の裏で音を出したり、撥を入れるタイミングが独特な曲も多くあります。メトロノームの音を表拍(オモテ)だけでなく、あえて裏拍に感じながら弾く練習をすると、リズムの伸び縮みに気づきやすくなります。また、撥を糸に当てる瞬間をメトロノームの音とぴったり合わせる意識を持つと、音の粒立ちが揃い、フレーズ全体の安定感が増します。
テンポ機能を練習に組み込む
メトロノームは単に鳴らしっぱなしにするのではなく、曲の難所だけループさせて繰り返す、テンポを少しずつ上げながら記録する、といった使い方をすると効果が上がります。練習の最後には録音して聴き返すことで、メトロノームに対して実際にどれくらいズレていたかを客観的に確認できます。
三味一体には練習画面から直接使えるメトロノーム機能とテンポ調整機能があり、曲のテンポを確認しながら段階的に上げていく練習ができます。難しいフレーズはループ設定と組み合わせて、遅いテンポからじっくり仕上げてみてください。
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